2011年12月29日

野球の試合のビデオ撮影(3)

 撮影した試合映像を編集するとき私は主に3種類のやり方で編集しています。以下に挙げるのがその3つですが、名前は私が勝手に付けたもので一般的に通用する呼称ではありません。

(1)フルバージョン
「全投球編集」と呼ぶこともあります。要するに試合全部なんですが、試合が始まってから終わるまでの一部始終だとあまりに長くなり過ぎますので、途中の不要な部分はカットして、少年野球や中学軟式野球だと40分〜60分くらい、高校野球だと90分程度にしています。前回ご紹介した「原則打者一人を一区切り」という方法で撮影しておくと、ほぼすべてのファイルを順番に繋ぎ合わせ、不要な部分をトリミングして、あとはトランジョンやテロップなどの装飾をすれば完成します。「投球ごとにオン/オフ」で撮影した場合もほとんど同じ手順ですが、ファイル数がかなり多いのでこちらの方がやや手間がかかります。

(2)ダイジェストバージョン
「一球編集」と呼ぶこともあります。これは、打者が打ったり(凡打も含めて)、四死球で出塁したり、走者が盗塁などで進塁したりアウトになったりといった試合が動くプレーがあった部分だけで構成するやり方です。これも「原則打者一人を一区切り」で撮影しておくと、各ファイルのおしりの部分だけをトリミングして並べれば骨格はできてしまいます。この場合は「原則」の部分が大事で、盗塁や暴投などで走者が進塁した場合などは一度そこで撮影をオフにしておかないとその部分が抜けてしまいます。そういうシーンがあった事を覚えていても、ファイルの切れ目になっていなければ、それを探し出すという手間が発生してしまいますので、やはり撮影時にファイルの切れ目を作っておく事が重要です。「投球ごとにオン/オフ」で撮影した場合は、前回も書いたようにスコアブックを見ながら編集すれば比較的楽に編集できますが、それがないと該当するファイルを探すのがちょっと面倒です。

(3)スーパーダイジェストバージョン
これは得点シーンだけを集めたり、自チームのいいところだけを集めたり、相手も含めてシーンを選んだり、その時々で様々な編集の仕方をしますが、基本的に共通しているのはBGMを付けるという事です。1曲か長くてもせいぜい2曲くらいで納まる長さに編集しています。

 これ以外に「ハーフバージョン」と呼んでいるものがありますが、これは片方のチームの攻撃を全投球編集、もう片方を一球編集にしたもので、大量得点差のワンサイドゲームの時に使用しています。後はこういったものを素材にして、一年間を30〜60分程度に凝縮した「作品?」を作ったりしますが、実は一番楽しいのはそれなんですね。試合の編集は(3)を除いてかなりルーチン化していますから、単なる作業に近いものがあります。何でもそうですが、やはり「創作」の要素が入ってこないと面白みは半減するものです。どちらかと言うと、まとめの作品を作る楽しみのために試合ごとの編集という作業をやっているというのが真実に近いかもしれません。

 最後に撮影・編集環境をご紹介しておきます。現在主に使用しているビデオカメラは SONY HDR-XR500V という家庭用ビデオカメラです。私はプロ用の機材は持っていません。何しろ高くて買えませんし、私がやってるレベルなら家庭用で十分だからですが(使いこなす自信もありません)、競馬で大穴を当てたら買うかもしれません(という程度の欲しさ具合です)。予定して撮影するときはビデオカメラを使いますが、日常的には SONY DCS-HX5V というデジタルカメラを持ち歩いていて、撮りたいものがあったら即座にこれで動画を撮ります。コンパクトデジカメとはいえハイビジョン動画が撮れるので結構重宝しています。ちなみにこのデジカメで写真を撮ったことはほとんどなく、私にとってはもはやビデオカメラです。

 編集ソフトは Adobe Premiere を使っていますが、バージョンも5.1から使い始めて6.0、Pro1.5、Pro2.0ときて現在はProCS5.5を使っています。ただし、バージョンアップは5.1⇒6.0⇒Pro1.5⇒ProCS5.5 という流れで、Pro2.0はパソコンのバンドル版で別ライセンスなので、現在は2台のパソコンそれぞれにProCS5.5とPro2.0がインストールされています。

 現在 Premiere ProCS5.5をインストールして編集に使用しているパソコンは SONY VPCL22AJ という64ビットのボードPCで、主なスペックは下記の通り。
 OS:Windows 7 Home Premium
 CPU:Core i7-2820QM(2.3GHz)
 メモリー:8GB
 HDD:3TB
 ビデオチップ:NVIDIA GeForse GT 540M GPU

 このパソコンを導入する前は、SONY VGC-RM92USという32ビットのタワー型パソコンで、Premiere Pro2.0を使って編集していましたが、ハイビジョン映像を取り扱うようになってからは力不足という事で、上記パソコンを今年の夏に導入しました。ちなみにスペックは下記の通り。
 OS:Windows Vista Ultimate
 CPU:Core 2 Duo E6600(2.4GHz)
 メモリー:3GB
 HDD:250GB+500GB+1.5TB+2TB
 ビデオチップ:NVIDIA GeForse 7600GS GPU

 こうして見るとやたらSONY製品が多い事にお気付きだと思いますが、事の発端はビデオ編集をやり始めたときの環境にあります。当時使っていたビデオカメラがSONYのHi8、パソコンはSONY PCV-RX61KというADコンバーター(アナログ/デジタル変換機能)内蔵のタワー型PCで、DV Gateというカメラとパソコンの仲立ちをする独自のソフトと相まってビデオ編集の一つのソリューションが出来上がっていました。そこから始まって、PMBという同様の仲立ちソフト、VAIO Edit Componentsという優れもののPremiereと連携してくれるソフトなど、一度そのソリューションに乗ってしまうと中々変え難いという事情があって現在に至っているわけです。以前はパソコンを自作したりもしていましたし、他のメーカーと比べてもSONYのパソコンはスペックだけから見れば割高のような気がしますが、他にはないソリューションがあると割高と分かっていても買ってしまうんですね。もっとも現在SONYはVAIO Edit Componentsの開発をやめてしまったので、SONY製品に拘る必然性も無くなってしまってるんですが。経営戦略でいうカスタマーロックインの状態にはまっているという感じでしょうか・・・。
posted by kudakeishi at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ビデオ撮影と編集