2011年07月11日

罪と罰のバランス

 放棄試合のスコアについて全日本軟式野球連盟技術委員会から回答が届いていますが、それはまた後日ご紹介するとして、今日は別のお話です。

 先日、Aチーム夏季大会の2回戦で監督不在のため代行を務めたのですが、昔から様々な議論を巻き起こしてきた「あの行為」と「その処置」を目の当たりにする事になりました。「あの行為」は、ホームランを打った打者走者が三塁ベースコーチ(俗称ランナーコーチ)とハイタッチをすること、「その処置」は、その打者走者をアウトにする事です。ホームランを打ったのも、ハイタッチをしてアウトになったのも相手チームの選手なので、試合の中で私が不平不満を言う立場になかったので何も言いませんでしたが、これほどバランス感覚に欠けた裁定はないと昔からずっと思っていたので、そのあたりを少し書いておきたいと思います。

 そもそもこの行為については大きく分けて二つの視点があります。
(1)ハイタッチという行為にペナルティを与える理由は何か?
(2)そのペナルティとして打者走者アウトが適切かどうか?
という2点です。(1)については、昔から議論されている中でベースコーチの肉体的援助に該当するという人もいますが、そんなのが詭弁であることは言うまでもありません。考えられるのはただ一つ、マナー上の問題です。「相手を思いやらない行為」というやつです。そんな事を言うなら、ガッツポーズはいいのか、ホームインした後のハイタッチはいいのか、笑うのはいいのか、と考えると馬鹿馬鹿しいの一言だと私は思っていますが、世の中いろんな価値観の人がいますから、ここではそれは敢えて追求しない事にしておきます。

 問題なのは(2)の方で、良いか悪いかは別としてマナー上の問題で打者走者にペナルティを与える場合に「アウト」という罰則が適切かどうかです。走者をアウトにする、投球をボールとする(ストライクとする)、走者を一つ(二つ、三つ)進塁させる、など試合を進行する上でのペナルティは様々ありますが、それらはすべてプレー上の規則違反に基づくペナルティです。守備を妨害する、打撃を妨害する、反則投球をする、などがそれが該当し、その場合にそれらのペナルティを科すわけです。一方、プレー以外の行為に対するペナルティはどうでしょう。例えば、一塁走者が一塁手に対して暴言を吐いたらどうなるでしょう。もっと極端な例なら、一塁手をぶん殴ったらどうなるでしょう。後者なら間違いなく退場、前者なら注意か場合によっては退場もあり得るかもしれません。しかし、何れの場合にもアウトになる事はありません。退場になった選手に代わって別の選手が一塁走者になるだけです。ハイタッチをマナー上の問題としてペナルティを科すなら、これと同種のペナルティの科し方でなければ筋が通りません。それが罪と罰のバランスというものです。

 私はホームランを打った打者と三塁ベースコーチのハイタッチがいけない事だとは思っていませんが、どうしてもこれにペナルティを科したいというのなら、せめて罪と罰のバランスのとれた筋の通ったペナルティの科し方をして欲しいと思います。ちなみに今回の件は、記録はホームランにするのだそうです。こうなるともう収拾がつきません。アウトで点も入らないけどホームラン。ホームラン賞があるので、打った子供に配慮したのだろうと想像しますが、そこで配慮するくらいなら最初からアウトになどしなければいいのです。まあ、これを機会に審判団、野球部会の中で今後の対応を明確にし、各チームに対して明確な方針を通達して頂く事を期待しています。

 そういえば、抽選会の時の「試合中のタイムについての説明」に対する不明点をチームの窓口である父母会長を通じて野球部会に質問してもらっていたのですが、大会2日目が終わった現在も未だ回答を頂いていません。もう試合は終わっちゃいました・・・。
posted by kudakeishi at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球雑感